【漫画家になりたかった女の末路】17/20 私の中の何かが壊れた
- 2020.06.01
- 漫画家になりたかった女の末路
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こんにちは、カナコです。「漫画家になりたかった女の末路」17回目です。
前回16話「誰も興味も愛着もなかった漫画」はこちらからどうぞ!
「漫画家になりたかった女の末路」17 私の中の何かが壊れた
原作を勝手に改変しても、原作者からも編集者からも、何の反応もない。
「誰も」この漫画がどうなろうと、興味がなかったのだ。

単行本一冊分の話が溜まったところで、案の定「打ち切り」になりました。最終回は、主人公がいきなり海外に飛ばされる、という終わり方(笑)
原作には何の指示もありませんでしたが、今までの登場人物を全員出してみたり、ささやかな「抵抗」をしてみました。
もう、どうでも良かったけれど。最後くらい、綺麗に終わりたかった。
単行本になるとはいっても「原作者」はもうやる事はありません。(あくまでこの漫画の場合は)
「作画者」のわたしは、表紙作業や描きおろし、修正作業がありました。
表紙作業等をする作画者には、何の追加報酬もありません。単行本の印税はもらえますが…。
作画者として当然。だって本を出してもらえるのだから!それが当然だと思っていたました。
「とある事実」を知るまでは。
もろもろ作業を終え、単行本を発売していただけました。その喜びは確かに大きかったですし、今でもとても誇りに思っています。本屋に並んでいるのを見た時は、それまでの人生で、一番嬉しかった。
しかし、「印税」の配分は…。
今までも、私個人名義で、他社から成人向けのコミックスは数冊出してもらっていました。発行部数は少ないですが、価格×部数の●●%、という説明は聞いていたので、今回の場合の印税もいくらくらいは想定してました…。
しかし、振り込まれた金額は
明らかに、私の取り分が、少ない!?

印税に関して(割分など)何の契約書も、説明も、なかった。
もちろん、私一人の作品ではないので、5:5までは覚悟していました。(良くて6:4(私が6)だと勝手に思っていました)
しかし、実際は
「原作を文章で送ってきただけで、単行本作業には何も関わっていない方の原作者の取り分が多かった」
話を一から考えるのは、大変だとは思います。でも、せめて5:5ならばまだ良かった。
作画者の私は、そんなに下に見られていたのか。おそらく、原作者は原稿料も私以上の額をもらっていただろうに。
(私の原稿料はビタ一文あがっていません)
そうか、わたしの扱いは、やはりその程度だったのか。
何の説明もなしに、部数を教えただけで、詳細は一切教えてもらっていない。
面白くもない原作を、一生懸命ネームにして、自分なりに調べて、作画して。
なんだったんだろう。この、漫画は、この漫画を描いていた間のわたしは、いったいなんだったんだろう。
頭から「なにか」が プシューーー と出てくるのを、感じました。
それでは、また次回!
もちろん、原作者や編集者だけが悪いわけではなく、自分から意見や疑問点を言わなかった私にも非があります。
まだ20代の挫折をあまり知らなかったころの自分には、何もできなかったのです…。
愚痴ばかりで申し訳ありません💦
後3回、お付き合いくださいませ(;’∀’)
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