【無職の夫が出ていきました】50 くしゃくしゃのハンカチ

こんにちは、カナコです。「無職の夫が出ていきました」50話目です。

「無職の夫が出ていきました」プロローグはこちら

前回49話「おかえり!」は、こちらからどうぞ!

「無職の夫が出ていきました」50 くしゃくしゃのハンカチ

いきなり夫が出ていくという、あまりの自分勝手な行動に怒りしか感じず、まだ現実を受け止めていられなかった。

「怒り」だけで、動いていた。飲まず食わずで動きまくった。

息子が帰ってきた時。もうこの家には「二人」しかいないんだと実感した時。

8年間、息子が0歳の時から「三人」で暮らしていたのに。嫌な事もあったけれど、楽しい事もあったのに。

「もう三人の家族には戻れない」という事実。

それは、怒りではなく「悲しみ」でした。

その抑えていた「悲しみ」が、どっと噴き出してきました。

「母親は、子どもの前では泣いてはいけない」

そんな世論がある事はわかっていますが、母親だって人間。

わかっています。子どもの前で流す母親の涙が、どれだけ子どもに影響があるか。

おかんの涙ほどきついものはないですよね💦

でも、止まらなかった。

「私は強くあらねば。負けてられない!私がやるしかないんだ!あんなクソ男のせいで、泣いてなんてやるものか!!」と強がって押さえていた感情があふれ出して止まりませんでした。

そんな弱いママに、

息子はポケットからハンカチを出して、黙ってそっと涙を拭いてくれました。

学校に持っていき、ポケットに詰め込んでいるくしゃくしゃのハンカチ。

ちいさな、ちいさなハンカチに、どれだけの想いがこめられていたのでしょう。

何で泣くの?どうしたの?パパがいなくなったから泣いてるの?とも何も言わず。

ただただ黙って涙をぬぐってくれました。

私は弱い人間です、子どもに気を使わせて、本当に悪い母親です。

厳しい意見もあると思います。不愉快に思われるかたもいらっしゃると思いますが、申し訳ありません。

息子がいなかったら、急激な環境の変化に耐え切れず、仕事も休み、しばらく廃人になっていたと思います。

それでは、また次回!

ごめんね、ママ絶対に息子君と頑張るから。ちょっとだけ、弱い所見せちゃってごめんね…。

 

 

 

 







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