【無職の夫が出ていきました】57 子どもの前では

こんにちは、カナコです。「無職の夫が出ていきました」57話です。

「無職の夫が出ていきました」プロローグはこちら

前回56話「痩せてなんてやるものか!」は、こちらからどうぞ!

「無職の夫が出ていきました」 57 子どもの前では

四月からうつになった私。ほとんど食事ができなくなり、すでに-4キロ。この二日間で更に-2キロ。

「わーい♪痩せたー!」なんて喜んでいられるのは、「心配して、助けてくれる」相手がいる時だけ。

もう頼れる人はいない、自己管理を怠って痩せて倒れたって、誰も褒めてなんかくれない。

食べなきゃ!とにかく食べなくちゃ!!と

無理矢理ゼリー飲料やカロリーメイトを豆乳で泣きながら流し込んでいました。

実家(おかん)から電話。いや、ほんの3時間前までそちらにいたんですけど…。

アパートに戻り、息子も帰ってきてるであろう状態で、私が何をしているか心配してくれたようです。

母親の前では、泣いてしまった私。

それを慰めるでもなく、「泣いてスッキリしろ!」という母。

しかし…

「子どもの前では泣いたらあかんで。心の傷は大きいんやから」

確かに、私は母が一番辛いであろう時も、母の涙や弱気な姿を見た事は、なかった。

父がいきなりそれまでいた大手企業から転職をして、給料は半分以下になりました。

兄は私立大学に入り、一人暮らしを始めたので仕送りもせねばならず、一番金のかかる時。

(父の給料では仕送り代だけで無くなっていたと思います)

それまで専業主婦だった母が、パートをかけもちして家計を支えました。

当時の通帳には、マイナス印もあり、おそらく銀行から借金もしていたのでしょう…、と今ならわかります。

それを、高校生だった私は暢気にアルバイトをし、家の手伝いも全くせず、自由気ままに暮らしていました。

(さすがにお小遣いはもらっていませんでしたが)

母の涙を見たのは、一度だけ。

私が20代後半の時、母が入院したのに、私は全く見舞いに行かずバイト仲間と遊び歩いていました。

きまぐれで一度病院に行くと…。

「本当、あんたは何を考えとるんや!!全く見舞いにも来ないで!!」と泣かれました。

あの時初めてみたおかんの涙はきつかったです…。

今までおかんの泣いている姿を見た事がなかったので、辛い思いをしている事に、気付けなかった。

「おかんは全知全能なる存在」だと思っていましたが、「ただの一人の人間」

母となった今の私も、「ただの弱い一人の人間」

それでは、また次回!

私は、申し訳ない事に息子の前で泣いてしまう事が何回もありました。

息子が優しいのは、私のせいかもしれません。

子どもには心配などかけず、「自分の楽しい事だけ」やらせてあげるのが「良い親」なのでしょうが…。

 

 

 

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